フラワーエッセンスは、大自然で咲く花の朝露のようなものです。
古くから、花の朝露には花の生命の本質(エネルギー)が宿っていると考えられており、心身の治療に用いられてきました。フラワーエッセンスは、私達のエネルギーフィールド(オーラ)に働きかけ、感情、思考、精神性、身体のバランスを整えて健やかさに導いてくれます。
例えば、一輪の花に安らぎを感じた経験はきっとどなたにもあることでしょう。これは、花の色形や香りだけではない、花の生命力(エネルギー)を私達は感じ取っているのです。
自然の中で満開に咲いている花を雲一つない晴天の朝に摘み取り、水を満たしたクリスタルのボウルに浮かべて太陽光に数時間さらします。
花のエネルギーが湧き水へと転写され、マザーエッセンスと呼ばれます。
マザーエッセンスを活性化・希釈して、保存料としてブランデー(加塩するメーカーもあります)やグリセリンを加えたものが市販されているストックボトルとなります。
フラワーエッセンスには物質的成分がほぼ含まれていないので、医薬品のような副作用がなく、お子さまからご年配の方にも安心してお使い頂けます。しかし、エッセンスによってエネルギー(気の流れ)が本来の動きを取り戻そうとするとき、稀に漢方などでもみられる好転反応が現れる可能性があります。
例えば、とても眠たくなる、頭が重い、感情的になる、恐い夢を見るなどです。一般的には1日~数日で落ち着きますが、不快感が強すぎる場合は一旦使用を中止して様子をみましょう。
物質的な成分を含むハーブやアロマオイルはまず肉体に働きかけ、感情にも影響を与えます。花のエネルギーであるフラワーエッセンスは、エネルギーフィールドに働きかけて、精神、思考、感情、肉体の変化を促すのです。
各フラワーエッセンスメーカーは、フラワーエッセンスとハーブ抽出液やアロマオイルを組み合わせたスプレーやマッサージオイルなどを製品化しており、様々な場面で活用されています。
人の暮らしはいつの時代も花とともにありました。フラワーエッセンスの歴史も有史以前に遡ります。
例えば、オーストラリアの原住民アボリジニは、花の朝露を飲んだり身体に塗ったりして、病気や感情を癒していました。また、古代エジプトやアジアなど世界各地でも同様の伝統があったと伝えられています。
16世紀には、スイスの医師であり錬金術師であったパラケルススも、花の朝露を患者の感情を整えるのに用いました。
日本でも、花の朝露が宮中行事や僧侶の修行に使われた歴史があります。
フラワーエッセンスが今のように療法として体系化されたのは、1930年代のことです。
イギリスの医師・細菌学者であるエドワード・バック博士は、病気の根底には感情・性格や精神の状態による意識的・無意識的ストレスが深く関わっていることに気付きました。
そして、直感に導かれて植物を研究した結果、花のエネルギーを宿す朝露に辿り着き、38種類のフラワーエッセンスを完成させました。
欧米では、フラワーエッセンスは病院で用いられる他、家庭の薬箱に常備されるなど、生活の中に自然に取り入れられています。近年は、日本でもセルフケアやホリスティック医療などの分野で用いられるようになり、フラワーエッセンスを扱うお店も増えてきました。メディアでも度々取り上げられ、フラワーエッセンスのナチュラルで優しい作用が注目されています。
エドワード・バック医師によって開発されたフラワーエッセンス・システムは、その後、北アメリカで大きく花開いていきます。 ベトナム戦争で心や身体が傷ついた人々や、非現実を求めドラッグにおぼれ、自分を見失った若者たち、かつてなかった東洋の精神性へのあこがれ。 肉体や感情の病から、主要なテーマは精神性やスピリチュアリティへと移り変わろうとしていたのです。 その変遷の中で生まれたのが、北アメリカのエッセンス「FES」です。 ELS(エルス)フラワーエッセンススクールでは、主にFESエッセンスを中心に、ヒーリングハーブス社のバッチエッセンスからの流れも押さえていきます。 |