昨年、植物生態園のツリフネソウをご紹介してから一年が経ちました(昨年の記事はこちらからご覧ください)。
今秋も沢山開花が始まっています。
この度の台風21号の被害で200本の木が倒れた植物園は職員や造園業者さん達の手で日々整備されてきております。
まだ少し立ち入り禁止区域はあります。
北大路門の花壇にホウセンカが咲いています。
インパチェンスと同じ、ツリフネソウ属の花です。
インパチェンスの花色に近いピンク色の花がありました。
フウセントウワタの花も咲いています。
キョウチクトウ科になり、名札の学名はフウセントウワタ属のものですが、トウワタ属の学名も持ちますのでミルクウィードの近縁種とさせて頂きます。
温室前の花壇にヒマワリ!
ツリフネソウの咲く植物生態園へ行きます。
植物生態園は台風被害で、今も倒れたままの大きな木で立ち入り禁止区域があります。
花たちは元気に咲いています。
台風で横倒しになりながら、
木と一緒に持ち上げられ、仲間を半分以上失った花もあります。
池の側にツリフネソウの群生(写真奥)とキンミズヒキ(写真手前)が咲いています。
アグリモニーの近縁種、キンミズヒキはもう終わりかけです。
白とマジェンタのツリフネソウ
池の側にヨモギ(マグワートの近縁種)が咲いています。
ノダケが咲きました。
アンジェリカの近縁種です。
花が紫色だったので驚きました。
これも美しいですね。
仲間を半分以上失ったサラシナショウマのつぼみです。
英名ホワイト・コホーシュ。ブラック・コホーシュの近縁種です。
桜園のハナズオウは秋も花が咲きました。春のような勢いはなくとも、沢山の芽がついています。
緑の豆もぶら下がってます。
ハナズオウはレッドバッドの近縁種です。
四季彩の丘では、ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラがまだ元気に咲いています。
秋が深まると紅葉し葉を落とします。
トランペットヴァインの親たちです。
枯れたようになったヴァーベインに、緑の茎と花が咲いています。
葉はありません。
ラベンダーも園芸品種がまた咲いています。
タンジーも先に咲いたものは枯れましたが、後に咲いたものは残っています。
キンミズヒキも咲いています。
アグリモニーとそっくりですが、咲く時期が遅く、葉がスリムです。
ヤローの園芸品種も咲いていました。
二つ目の写真はシュムシュノコギリソウという、カムチャッカ半島辺りに咲くノコギリソウです。
ローズマリーの園芸品種
セルフヒールの近縁種、タイリンウツボグサはずっと咲いています。
サンフラワーの近縁種、ヤナギバヒマワリはこれから開花です。とても小さいです。
原産地は、アメリカ中央です。
絶滅危惧種園にトサボウフウが咲いています。
アンジェリカの近縁種です。
北山門のワイルドガーデンでは、最後の一本、ミュレインが咲いていました。
再び咲きそうなのが、ハマギク。
シャスタデイジーの近縁種です。
秋は実のりの季節です。
レモン。
半木神社前の柑橘エリアにレモンが成っています。
大広場東のハナミズキエリアでは、ヒマラヤヤマボウシやヤマボウシの園芸品種の実が赤くなりました。
ダクウッドに近いのは園芸品種のタイプになります。
ホリーの近縁種のアマミヒイラギモチ(絶滅危惧種)の実も赤くなりました。
チャイニーズホリーもあります。現在、立ち入り禁止区域の為、撮影はしていませんが、
以前、冬の開花情報でご紹介しております。
晩夏から秋に咲いた花をご紹介できなかったので、一つ。
ディルです。
フェンネル(ういきょう)も四季彩の丘にありました。
葉と花が似ているのですが、見比べると花の付き方や茎に違いが見られます。
同じセリ科ですが、ディルは唯一のイノンド属です。
〔写真上:ディル 下:フェンネル〕
初秋も沢山の近縁種が観察できる京都府立植物園でした。
植物観察担当:佐々木 編集:箭内
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若狹 昇 (土曜日, 17 11月 2018)
ひまわりがこの時期に咲いているのに、びっくりしました。
個体によって、咲く時期が違っているって、面白いですね。