トリリウムの近縁種のオオバナノエンレイソウが温室の高山室で咲いていました(写真1~3)。
エンレイソウ属は世界で40〜50種類、日本では4、5種類、雑種を合わせると9種類ほど分布しています。
花の色は紫褐色、緑、白。
根茎は漢方薬として使われ、果実も食べられます。
トリリウム 学名(Trllium chloropetalum)トリリウム クロロペタルム
カリフォルニアに分布する固有種のトリリウムです。
トリリウムの意味はラテン語の"3のユリ"です。
オオバナノエンレイソウ 学名(Trllium camschatcense)
シュロウソウ科エンレイソウ属(延齢草)
北海道、本州北に分布しています。北海道では群生が見られます。
北海道大学の校章にもなっています。
トリリウムの特徴は"3"
3つの葉と3つの咢片と3つの花弁
オオバナノエンレイソウは分かりやすいので、こちらで説明します。
白いのが花弁です。その下に薄緑の細い咢片があります。
トリリウムの花弁は尖ってるものが多い中でオオバナノエンレイソウは丸みがあります。
フラワーエッセンスハンドブック(フラワーエッセンス普及協会発行)のトリリウムの写真をよく見て下さい。
立ち上がっている花弁の下に細い紫色の咢片が見えます。
トリリウムは日陰を好み、群生します。
色は暗赤色ですが、しばしば白色に変わるようです。
どちらも上を向いて咲くタイプです。
トリリウムの仲間は開花に10〜15年かかり、その後10年間は毎年咲きます。
寿命は20〜50年と思われます。
オオバナノエンレイソウは白く、大きな咢片がトリリウムとは全く違う印象ですが、
姿が"ドレスを着て立つ人"や"マントをひるがえす人"に見えませんか?
エンレイソウ属の最大の特徴の"3"で構成される花を見えたことが面白い体験でした。
エンレイソウはスプリング・エフェメラル。
夏には枯れて地上から姿を消します。
植物観察担当:佐々木
スプリング・エフェメラル(前編)(後編1)(後編2)(後編3)は、各タイトルをクリックしてご覧ください。
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